2018年 08月 23日
縄文展など |
台風20号が、今夜四国に上陸するようだ。今年3個目の上陸となる。
それにしても、8月に入って8個も発生するとは多すぎ。
いくつかの展覧会の会期末が近づいてきたので、野暮用がてら観に出かけた。
重文 遮光器土偶:東博常設展にて撮影
「縄文 1万年の美の鼓動」東京国立博物館 7/3~9/2
待ち時間なしで入場したまでは良かったが、会場内は大混雑でじっくり鑑賞できるような状況ではなく、後列の隙間から覗き見するのが精一杯。ふだん、考古品展示室はガラガラで、閑古鳥が啼いているというのに・・・・
本展の一番の見所は、国宝6点(火焰型土器、土偶5点)を一堂に会しての展示。
因みに、国宝土偶5点のうち2点(縄文のビーナス、仮面の女神)は茅野市出土で、尖石縄文考古館に収蔵されており、過去数度観ている。
重文 ハート型土偶:東博常設展で撮影
縄文土器・土偶の造形、文様などの装飾はみごとで、まさにアートそのもの。
しかし、時に実用性より装飾を重んじた理由は何なのだろうか。単なる遊び心とも思えない。
「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館 7/31~10/8
自画像:東京国立近美の常設展で撮影
藤田嗣治は有名ではあるが、個人的にあまり興味を抱いていなかったため、ブリジストン美術館や東京国立近代美術館等の所蔵品を若干観ただけであり、知っているようでいて実は意外と知らない画家だったようだ。今回、初期から最晩年まで、各年代を網羅した126点の展示作品を観て、そのことに気がついた。
26歳で渡仏した直後のキュビズムに影響された作品も初見だったし、フジタの代名詞のような乳白色のマチエールも30代半ばには完成していたこともはじめて知った。
一番意外だったのは、40代半ばで中南米を旅して描いた作品群で、思わず「これがフジタ?!」と言いたくなるような、エキゾチックで濃厚かつやや頽廃的な感じの作品が並ぶ。
東京国立近代美術館に、伊原宇三郎、宮本三郎などとともにフジタの戦争画が所蔵され、しばしば常設展示されている。
アッツ島玉砕 東京国立近美常設展にて撮影
戦後、戦争への協力者と糾弾され、ひとり責任を負わされることに嫌気が差し、日本を離れ二度と祖国の土を踏むことはなかったことは、周知の事実である。
ところで、最初の渡仏時のフジタの絵を観ていて、ふと斉藤真一の名前が浮かんできた。
風景の構図や色遣い、それに人物のフォルムが何となく斉藤真一のそれに似ている。
帰ってきて調べたら、戦後、斉藤は2年間パリ留学したことがあり、その際にフジタと親交を結んでいたという。なるほどと得心。
開館直後ということもあってかほどほどの入場者で、じっくりと鑑賞することができたこともあり、さほど期待していた展覧会ではなかったのだが、結果的に満足感で満たされた。
「野口哲哉~中世より愛をこめて~」ポーラミュージアムアネックス 7/13~9/2
4年前、練馬区立美術館で開催された野口哲哉展で、その魅力の虜になった。
本展は、そのとき以来の大規模(といっても、さほど広い展示スペースではないが)な展覧会だという。
それにしても、8月に入って8個も発生するとは多すぎ。
いくつかの展覧会の会期末が近づいてきたので、野暮用がてら観に出かけた。
「縄文 1万年の美の鼓動」東京国立博物館 7/3~9/2
待ち時間なしで入場したまでは良かったが、会場内は大混雑でじっくり鑑賞できるような状況ではなく、後列の隙間から覗き見するのが精一杯。ふだん、考古品展示室はガラガラで、閑古鳥が啼いているというのに・・・・
本展の一番の見所は、国宝6点(火焰型土器、土偶5点)を一堂に会しての展示。
因みに、国宝土偶5点のうち2点(縄文のビーナス、仮面の女神)は茅野市出土で、尖石縄文考古館に収蔵されており、過去数度観ている。
縄文土器・土偶の造形、文様などの装飾はみごとで、まさにアートそのもの。
しかし、時に実用性より装飾を重んじた理由は何なのだろうか。単なる遊び心とも思えない。
「没後50年 藤田嗣治展」東京都美術館 7/31~10/8
藤田嗣治は有名ではあるが、個人的にあまり興味を抱いていなかったため、ブリジストン美術館や東京国立近代美術館等の所蔵品を若干観ただけであり、知っているようでいて実は意外と知らない画家だったようだ。今回、初期から最晩年まで、各年代を網羅した126点の展示作品を観て、そのことに気がついた。
26歳で渡仏した直後のキュビズムに影響された作品も初見だったし、フジタの代名詞のような乳白色のマチエールも30代半ばには完成していたこともはじめて知った。
一番意外だったのは、40代半ばで中南米を旅して描いた作品群で、思わず「これがフジタ?!」と言いたくなるような、エキゾチックで濃厚かつやや頽廃的な感じの作品が並ぶ。
東京国立近代美術館に、伊原宇三郎、宮本三郎などとともにフジタの戦争画が所蔵され、しばしば常設展示されている。
戦後、戦争への協力者と糾弾され、ひとり責任を負わされることに嫌気が差し、日本を離れ二度と祖国の土を踏むことはなかったことは、周知の事実である。
ところで、最初の渡仏時のフジタの絵を観ていて、ふと斉藤真一の名前が浮かんできた。
風景の構図や色遣い、それに人物のフォルムが何となく斉藤真一のそれに似ている。
帰ってきて調べたら、戦後、斉藤は2年間パリ留学したことがあり、その際にフジタと親交を結んでいたという。なるほどと得心。
開館直後ということもあってかほどほどの入場者で、じっくりと鑑賞することができたこともあり、さほど期待していた展覧会ではなかったのだが、結果的に満足感で満たされた。
「野口哲哉~中世より愛をこめて~」ポーラミュージアムアネックス 7/13~9/2
4年前、練馬区立美術館で開催された野口哲哉展で、その魅力の虜になった。
本展は、そのとき以来の大規模(といっても、さほど広い展示スペースではないが)な展覧会だという。
今回も、虚構と現実、パロディありと、理屈抜きで楽しい・・・
それに、撮影も自由だと言うのに、今回に限りカメラは持参しておらず、スマホでの撮影。残念・・・・
それに、撮影も自由だと言うのに、今回に限りカメラは持参しておらず、スマホでの撮影。残念・・・・
by dabohaze48
| 2018-08-23 17:54