2018年 03月 16日
尾竹竹坡展 |
富山県水墨美術館で、3月25日まで尾竹竹坡展が開催中である。
尾竹竹坡(1878-1936)は中央画壇で活躍したこともある画家であるが、現在では全く忘れ去られた存在となっている。
だが、作品自体はたくさん出回っていることから、20数年前に床の間用として4幅ほど購入し、現在も手元にある。
いずれも糊口を凌ぐための売り絵であり、長らくその程度の画家との認識でいた。
手元の作品と酷似した作品を、ネットオークションで見かけた。生活のため、粗製乱作を繰り返したのだろう。特に、旭日静波の図柄は山ほど見かける。
しかし、7年ほど前、東京国立近代美術館で「おとづれ」(六曲一双屏風1910年作)を観て、認識を新たにした。
(部分)
この作品は、第4回文展で最高賞二等を受賞した、中央画壇での絶頂期の代表作である。
この絶頂期は長く続かず、自らの行動などが原因で表舞台から遠ざかり、後年帝展に復帰したものの復権は果たせず、忘れ去られた存在となった。
竹坡はテクニシャンというか器用貧乏なところがあり、古典的作品から前衛的な作品まで多様な作品を残している。
今回は年代順に作品が並べられ、竹坡の作風の変遷が見て取れる展示となっている。
この展覧会が竹坡の再評価に繋がるかはわからないが、一見の価値のある貴重な展覧会であることだけは間違いない。
尾竹竹坡(1878-1936)は中央画壇で活躍したこともある画家であるが、現在では全く忘れ去られた存在となっている。
だが、作品自体はたくさん出回っていることから、20数年前に床の間用として4幅ほど購入し、現在も手元にある。
いずれも糊口を凌ぐための売り絵であり、長らくその程度の画家との認識でいた。
手元の作品と酷似した作品を、ネットオークションで見かけた。生活のため、粗製乱作を繰り返したのだろう。特に、旭日静波の図柄は山ほど見かける。
しかし、7年ほど前、東京国立近代美術館で「おとづれ」(六曲一双屏風1910年作)を観て、認識を新たにした。
この作品は、第4回文展で最高賞二等を受賞した、中央画壇での絶頂期の代表作である。
この絶頂期は長く続かず、自らの行動などが原因で表舞台から遠ざかり、後年帝展に復帰したものの復権は果たせず、忘れ去られた存在となった。
竹坡はテクニシャンというか器用貧乏なところがあり、古典的作品から前衛的な作品まで多様な作品を残している。
今回は年代順に作品が並べられ、竹坡の作風の変遷が見て取れる展示となっている。
この展覧会が竹坡の再評価に繋がるかはわからないが、一見の価値のある貴重な展覧会であることだけは間違いない。
by dabohaze48
| 2018-03-16 07:35